恋は略奪品

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 私のマンションに戻ってくると、 すでに大きなトラックが 2台停まっていた。 タクシーから降りた私達を 見るや否や、 トラックからわらわらと 人が現れる。 10人くらいいて、 びっくりした。 たかが20代のOLの 一人住まいに、 こんなに人数 いらない気がするんだけど。 体格のいい男の人達に 一気に群がられて 目を白黒させていると、 リーダーらしき人が 私のところへやってきた。 「天川──すみれさんですね。 各所の指示だけいただけますか。 触られたくないところだけ お願いします」 「あ、はい……」 思わず声が小さくなる。 地味に動揺している私の肩を、 葵くんがぽんと軽く叩いた。 .
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