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葵くんとの
わだかまりが少し
解けたことが嬉しくて、
週が明けたら
また韮沢と顔を突き合わせて
仕事をしなくちゃいけないって
忘れていた。
そんな憂鬱な月曜日、
いつも通り電話を受けたり
書類を確認したり
している時のこと。
「あの、
韮沢さんいらっしゃいますか」
はたと顔を上げると、
綺麗な女の人がおずおずと
顔を覗かせている。
彼女は通路側に近い
デスクにいる私に
声をかけたようだった。
フロアに韮沢の姿は
見当たらなくて、
確か午前は出ている
予定だったことを思い出す。
別に彼の予定だから
把握しているわけではなくて、
同僚として当然の範疇のことだ。
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