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『やがて疲れ果てる』
やがて夜は明ける
闇は光を呼び、光はまた闇を呼ぶ
何度眩しい朝を迎えても、何度救われた気になっても、
同じ数だけ、闇も近づく
絶望もまた繰り返す
光の数だけ闇があって
闇の数だけ光があって
僕が笑った分だけあなたは哭いて
あなたがついた嘘の数だけ僕は堕ちていく
おしゃべりなカラスに啼かないカナリア
赤い靴を履いて連れ去られた女の子は不幸だったか
ベランダに転がっていた蝉の屍は、最後の瞬間に何を思っていたのだろう
歓びにうちふるえても
絶望のどん底に堕とされても
世界の歩みは止まることはなく
やがて疲れ果てる
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