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おおよそ100年後
「これで終わりですねー。
いやー!長いようで短かったです!」
「不老不死当ててなかったら死んでただろこの時間・・・。」
全能力をある程度完璧にして訓練は終了。
たった100年でモノにできる代物じゃあないしな。
「まーまー。当たってたんだからいいじゃないですか。
神界の100年なんて現実世界の1年ほどですし向こうの世界ではあんまり時間経ってませんよ。」
そんなもんなのか。
世界の出来事をさばくのに100倍の時間は必要とかそういうこと?
俺は神じゃないから知らんが。
ああそういえば。
「また修行するときはここに来れば時間のロスにならないのか?」
「そーですねー。神眼あるから神界に入る許可は降りてるはずですしいいんじゃないですか?
たまには私の話し相手にもなって欲しいですしねー。」
ならたまには遊びに来るかな。
「じゃあ、ヘルメス様のとこに行きましょうかー。」
「おーぅ。」
久しぶりに見た、だだっ広い神殿を横目に見ながら移動する。
コンコンコン
「ヘルメスさまー。訓練終わりましたよー。」
「お、案外早かったねー。おつかれさまー。」
100年で早いとは、やはり生きている時間が違うというやつか?
「巻君は・・・うん、ちゃんと能力の把握もできてるみたいだし、これなら向こうに行っても暴走とかはしないかな。
あ、不老不死でも死んじゃう可能性はあるから、死ぬとここの神殿の一室に戻ってくるよ!」
「そうか・・・。
なんかいろいろと、ありがとな。」
すると驚いた顔をして、すぐに笑った。
「何言ってんのさ!僕が君を殺しちゃったからね!ちゃんと責任は取るって言ったでしょ!」
「まあ、それでもな。」
「ふーむ、じゃあ素直に受け取っておくよ!」
ニコッと笑うヘルメス。
「あ、最後に伝えておくよ。
世界といえど常に安定してるわけじゃないから、こちらでどうしても干渉できない歪みが生じた時に解決してほしいと依頼するかもしれない。
その時は手伝ってくれないかな?
あ、報酬は例のガチャの石35個ね!」
「ああ、俺にできることならやってやろう。
殺されたとは言え恩人だからな。」
石を集めて更に能力を増やすのか。
面白そうだな。
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