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(女性は道具作成専門、男性は木材や廃品集め担当みたいな感じか。)
女性はずっと作業をしていた風な会話をしており、男性は木材を置いたあと、少しの会話をして何か探してくるといって歩いて行った。
(これは他にも人がいるな。)
食料確保や水分補給のための人員を考えると、あと3、4人といったところか。
少し周りを見渡すと即席の小屋のようなものが確認できた。
【"ファントムドリーム"】
夢属性上級魔法、幻術のようなもので、姿を見えないようにする魔法だ。
効果は魔力と姿を隠すだけ。
特有の気配などは隠せない魔法だ。
狐のすがたのまま魔法を行使したので、別にバレても問題はあまりない。
しかし、バレると一時その場を離れることになるので極力バレたくはない。
このバレそうな感じをちょっと醸し出すのが気持ちいいのさ!!!!
とりあえず、なかに人がいないことを魔力の流れから確認し、なかに窓から入る。
(汗くさー。)
当然といえば当然か。
まともな風呂がない状況で大人数サバイバル生活だ。男であろうと女であろうと汗臭くならないはずはない。
ただ、そこまで臭くないことを考えるとサバイバル生活の日は浅そうだな。
タンクのようなものにかなりの量の水があるから水源は確保してるのか。
そして、寝床の数的にサバイバルマンは5人。男女はわからん。
寝床を嗅げばわかるんだろうけど、そんな趣味はないので却下したい。
さて、他にめぼしいものは・・・・。
・・・ふむ、これは旅券か。
6日前のサンシェリー号という旅客船の乗船券みたいだ。
ここのやつらはこれに乗って船が沈没してここに流れ着いたんだろうな。
さぞかし、自分の不幸を呪っただろう。
そうだ、もうちょっとして死にかけた頃に大陸への帰還方法を与えたら見返りもでかいんじゃないか?wwwww
よし、2週間経過するか、強い魔物が現れて死にそうになったところを助けて大陸に届けて、報酬をもらおう。そうしよう。
我ながら素晴らしい考えだと思います。
え?漂流した約5人がかわいそうだって?
僕はそんな出来た人間じゃないんですよ(ゲス顔
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