プロローグのためのエピローグ

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その後放課後まで田中のテンションが上がることはなかった。 放課後 結局雨は止まずむしろ勢いを増した気がする。 強まる雨に比例するかのように田中の機嫌は良くなった。 「しゃあ!授業おわりじゃ!」 「今日はなんかあんのか?」 「今日は音ゲーで新曲出てるからそれやりにいく。」 とある音ゲーなら大会に出るレベルで得意らしい。 俺は知らん。 「おう、じゃあ行くか。」 「ういー!」 田中の返事を確認し、カバンを持って教室を出た。 「山本、傘は?」 「あ、忘れてた。」 危ない危ないと言いながら傘を取って教室を出た。 「じゃ、ゲーセンこっちだから。 あ、一緒来る?」 「行かんわ。そこのゲーセンは俺のやってるゲームないからな。」 「まあ、わかってた。 そんじゃ、またあしたなー。」 「おう、またなー。」 分かれ道を別れ、それぞれの目的地に向けて歩き出す
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