”千里の道も一歩から”編_陸

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  私も頷き、同意する。 「早く、彼女がその事に気がついてくれればいいですね・・・」 私は吉永がきっと気付くと思っている。 なぜなら、佐野、がいるからだ・・・ 吉永も佐野のことだけは信頼している様子だ。 そして、佐野と言う人間の背中を見ていれば 優劣など、たいしたことではない、ときっと気がついてくれる。 私は呟く。 「きっと、大丈夫です。 佐野先生がいらっしゃるから・・・」   鏡は嬉しそうに少し笑う。 「彼女は素晴らしい指導者だよ。」 私も躊躇なく、頷く。 「はい。私もそう思います。」
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