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「だからね、俺が何をしても、誰も何もいわねぇの。
なのにさ、あの人だけは馬鹿みたいに怒ってさ!
本当に面白かった。」
鏡は本当に可笑しそうに思い出し笑いをする。
私もクスッと笑う。
その光景が手に取るように目に浮かぶ。
子どものように笑う鏡を私は初めて見たが
改めて、好感が持てる、と感じた。
「良い方の指導を受けることができて、幸運でしたね。」
鏡はその時なぜか何も答えず、ジッと私を見つめた。
何か?、と私が問うと、にっこりと微笑んだ。
「ああ、確かに運が良かった。
もし、あの時、彼女が指導役じゃなかったら
俺は腐ってた。
・・・だからかな、
俺はもっと彼女は認められるべきだと思ってるんだ。」
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