新しい命

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 先生も世良さんもお酒を飲んでいて、迎えを呼ぶと、エリカさんと世良さんは仲良さそうに帰って行った。  キッチンで洗い物をしていると、後ろからギュッと抱き締められた。 「先生、どうしたんですか?」 「……凜、キスしろ」 「えっ、きゅ、急にどうしたんですか!?  汚れちゃいけないんで、向こうで待っててください」    そういっても先生は離れてくれなくて、一層強く抱きしめられる。  酔っているのだろうか。  洗い物がおわったとたん、先生はオレの体をくるりと回転させて、向かい合わせる。 「……凜、早く」 「……っっ」  酔って少しとろんとしているが、熱の孕んだ瞳に見つめられて、オレはなすすべ無し。 「……んっ」  先生の頬に手を添えて、ゆっくり唇を重ねた。
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