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「2人が一緒に居るってことは、川上とのことはけりが付いたんだね。
良かったね、凜ちゃん」
そうだ。
西野さんには色々とお世話になったのだ。
報告をしようと思いながらも連絡先を知らないので出来ないでいた。
「あ、はい、ありがとうございますっ」
「じゃ、俺たちはこれで。
葉月、行こっか」
そうして西野さんは彼女と仲良さそうに去っていった。
「西野さんて、彼女いたんですね」
「ああ、あいつはほぼノンケだからな」
「え、でも…」
オレは先生を見上げた。
「凜、もう何もないよ。
昔のことだ。
今は俺にはお前がいるだろ?」
「……はい」
分かっていても不安になって。
先生はオレの頭を優しく撫でた。
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