相合い傘 ‐カノジョ‐

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相合い傘 ‐カノジョ‐

雨が降る。 天気予報は 午後から雨だと 言っていた 「傘、忘れた」 そう言って 彼は当たり前に 私の傘を開く 雨が降る。 ひとつの傘は 彼と私の 特別な空間みたい 雨が降る。 彼は必ず 片方の肩を濡らしてる 気付けばいつも 片方だけを 濡らしてる しっかり者の彼が 鞄の奥底に 折り畳み傘を隠しているの 私、知ってるよ? 雨が降る。 忘れた振りして また私の傘を開いた 彼が可愛くて 仕方ないのです。 image=493730230.jpg
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