第1章

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昨晩はそんな花菜の言動に、とうとう彼の方が 「お前最近文句ばっか言ってるな。そんなにおれのことが嫌になった?」 と言ってきたので、ついかっとなって言い返した。 「文句を言わせてるのはあんたのほうでしょ。もうちょっと気を使ってよ!」 そうなると彼の方も彼の方で言い返してくるので、その晩はもう収拾がつかなくなり花菜はそのまま帰宅したのだった。 翌朝になっても、けんか後の興奮と苛立ちは収まらなかった。 そこで花菜は会社に出社すると仕事もそこそこに、同期であり親友の亜希子にメールしてストレスを発散させることにした。 亜希子へ、と簡単に書き始めると後は昨夜の一部始終を詳細に書いた。
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