2人が本棚に入れています
本棚に追加
『ミテイル』
――いつも、見ているよ。大丈夫。何があっても、僕が君を、守るから――
誰からなのかわからない。
送信元のアドレスもまったく見覚えがない。
こんな気味の悪いメールが届くようになったのは、この街に引っ越してきて半年が経った頃だった。
最初は、よくある出会い系メールだろうと、気にも留めていなかった。
すぐに忘れて普段の生活に戻っていた。
ところが、回を増すに連れてメールの内容が徐々に具体的になっていった。
最初のコメントを投稿しよう!