第1章 エターナルブルーを求めて

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「サタン。 なら、貴女が去ればぁー。」 と、怪訝な表情で舌を出し挑発する優真。 ムカついたサタンは、舌打ちをすると円月刀ルナティックハザードを抜き構えるとニヤリと笑い言った。 「ふん! 優真姉ちゃん。知ってたかい? 逆性質の力を注ぐと爆発するのは、何も魔力だけじゃないんだぜ。」 「へぇー。やろうってーの?」 「望むところよ。」 優真とサタンは、魔力や気功を発動させると、瞳が金色に変わると言う共通点がある分、同族嫌悪を感じてしまう様で、良く喧嘩をしては、留奈に止められる。 この様な事態も日常茶飯事だ。 「まて。二人とも。 やめようか。」 留奈はいつもの様に、腰にぶら下げている2刀を抜き、二人の間に割って入るも、この日だけは違った。 いつもなら、ここで引く二人だが今日は特に苛立っている様で、 「留奈お姉ちゃん。 そこどいてよ。そいつ消せないから。」 「売られた喧嘩は買わないと、男がすたる。 どいてくれ。」 と、全く引く様子が無い。 理由は、双方別にあるのだろうが、1番の理由は、 〝ふっ!我がトドメを刺しただけで満足する訳がないだろ?〟 〝よくもお姉ちゃんとのスキンシップを邪魔してくれたわね! 爆散させてあげる。〟 と言う個人的私欲だ。 〝相手に不足なし!!〟 〝相手に不足はないわ!!〟 そんな2人に呆れた様子で留奈は、腕を交差し双剣に魔力を込める。 留奈には神速剣技のほかに、氷を操る能力いわゆる魔法とよばられる能力を 持っている。 それは、父から受け継いだ能力であり、神速剣術は母の忘れ形見とも言える能力だ。 それを、自由自在に操り、いまではどんな状況でも手加減ができるレベルにまで 昇華している。 「んー。 じゃあ、2人ともお仕置きだな。」 「ちょっ!?嘘だよね!!?」 「るっ!!留奈お姉ちゃん!?」 留奈を怒らせてしまったと思った2人は、恐怖のあまり腰を抜かし、哀願している。
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