第1章 エターナルブルーを求めて

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「お姉ちゃん!ごめんなさい!! だから、やめて!?」 「ほーんと!我らはもう喧嘩してないから!! こんな寒いところで凍ったら死んじゃうよ!」 と、哀願する二人に、にこりと笑いさらに魔力を増幅させていく。 「ディバイングレーダー! ショートシリエル!! ブースト!!!」 「バッ!?バリア…」 「やめっ!!?」 懲りない二人には、ちょうどいいお仕置きと威力を最大限かつ死なない程度に 押さえ、魔力の宿した双剣を振るい猛吹雪を巻き起こす。 「ちょぉーっと、頭冷やそうかぁー。 ブレイザード!!!」 と、ただでさえ、寒いロシアの地に上乗せする形で吹雪を巻き起こしたせいか、優真とサタンの体は足元から凍り始めた。 「さーーーむぅーーーー!?」 「いやぁぁぁぁぁ・・・・・」 「反省してね?」 と、にっこり二人に微笑みかける留奈は詠唱者であるためか、元々氷に対し体制があり、吹雪の中でも平然としている。 「どう?頭冷えた?」 「は………はい。 もはや体の感覚ないです…」 「気功全開でも冷え冷えです。 お姉ちゃん。」 「そうか!そうか! じゃ。仲直りする?」 「………。はい。」 「………。はい。」 「よろしい!」 反省したと判断した留奈は、指をパチンと鳴らし氷の呪縛を解く。 呪縛からとかれるなり、震えながら互いに抱き付き合う二人。 その姿に、留奈は仲良くなったと満悦に笑みをこぼしていた。 即席パーティの様にチームワークが悪いこの3人。 20日前は、30人を超える大パーティであったのだが、敵の作中にはまり、今は3人の少数パーティに分断されてしまった。 その時の話を少しだけさせていただきます。
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