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「お姉ちゃん!ごめんなさい!!
だから、やめて!?」
「ほーんと!我らはもう喧嘩してないから!!
こんな寒いところで凍ったら死んじゃうよ!」
と、哀願する二人に、にこりと笑いさらに魔力を増幅させていく。
「ディバイングレーダー!
ショートシリエル!!
ブースト!!!」
「バッ!?バリア…」
「やめっ!!?」
懲りない二人には、ちょうどいいお仕置きと威力を最大限かつ死なない程度に
押さえ、魔力の宿した双剣を振るい猛吹雪を巻き起こす。
「ちょぉーっと、頭冷やそうかぁー。
ブレイザード!!!」
と、ただでさえ、寒いロシアの地に上乗せする形で吹雪を巻き起こしたせいか、優真とサタンの体は足元から凍り始めた。
「さーーーむぅーーーー!?」
「いやぁぁぁぁぁ・・・・・」
「反省してね?」
と、にっこり二人に微笑みかける留奈は詠唱者であるためか、元々氷に対し体制があり、吹雪の中でも平然としている。
「どう?頭冷えた?」
「は………はい。
もはや体の感覚ないです…」
「気功全開でも冷え冷えです。
お姉ちゃん。」
「そうか!そうか!
じゃ。仲直りする?」
「………。はい。」
「………。はい。」
「よろしい!」
反省したと判断した留奈は、指をパチンと鳴らし氷の呪縛を解く。
呪縛からとかれるなり、震えながら互いに抱き付き合う二人。
その姿に、留奈は仲良くなったと満悦に笑みをこぼしていた。
即席パーティの様にチームワークが悪いこの3人。
20日前は、30人を超える大パーティであったのだが、敵の作中にはまり、今は3人の少数パーティに分断されてしまった。
その時の話を少しだけさせていただきます。
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