第1章 エターナルブルーを求めて

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そうなれば、真戦組の中から犠牲が出ると察した弥は、氷の真聖剣アイスブランドを抜く事も出来ず、ただモンスター達の位置を確認し策を練る事に集中していた。 「お父さん。 私がモンスターを蹴散らしている間に、皆でこの海を走り抜けるのはどうだろうか。」 「………。駄目だ。 留奈は、決戦にむけて温存しているべきだ。」 「大丈夫。 ヘブンズゲートを開けば、数の問題じゃないよ。」 「いや………。 ヘブンズゲートを開かないに越した事はない。 留奈は決戦まで何もするな。」 「ちぇっ。」 体を動かしたかったのか、肩をブンブンと回し、ふてくされる様子を見せる留奈。 「留奈お姉ちゃんが、ここで戦ったら魔王戦で戦えなくなっちゃうでしょ? ガマンだよ。留奈お姉ちゃん。」 「ぶぅー。わかった。」 と、優真に諭され引き下がる。 「弥兄さん。 私達が囮になるから、その間に……」 と、今度は、由奈が名乗り出たが、弥は、言い切る前に人差し指を由奈の口元に当て静かに首を振る。 「お前はログフォースのリーダーだ。 お前に何かあればログフォースは壊滅だ。」 「……………。」 由奈も仕方無さそうに、引き下がった。 「別の手を……探すか………。」 誰が囮になっても無傷では済まないと悟った弥は、別の手を探すため、一度、その場を離れる事を決意し、指示を出そうとした瞬間、事件は起こった。
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