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〝必ず、この状況を作ったやつが近くにいるはずだ。〟
だが、この状況を何とかしなくてはいけないという焦りもあり、中々見つからない。
〝どこだ!!どこにいやがる!!〟
探している間にも時間は刻々と進み、次第に拓也の術式で抑えきれなくなってきた。
「ぬおっ!! 弥君!!すまないが・・・・早くしてくれないか?
術式が・・・・もたない・・・・くっ!!」
「くっ・・・・。」
もはや時間が無い。
もしかしたら首謀者などいなく、たまたま偶然が重なっただけかもしれない。
そういう念が頭をよぎる。
「まずい!!術式にヒビがぁぁ!!わた・・・ぐぅ・・・・」
「先生!!?
ディバイングレーダー!!
ショートシリエル!!
ブースト!!
貫け!!アイススピアーズ!!」
「留奈お姉ちゃん!!
活性功!!!」
「ルナティックハザード!!
我魔力を吸い、力を示せ!!!
ダークネスサンダ-!!」
押され始めた拓也を手助けするように、留奈達が援護する。
だが、ヒビの入った術式では押さえ込める数も減少し、どんどんなだれ込む数が増えていく。
「くそっ!
何処かにリーダー格が必ずいる!
そいつを倒せば………。」
「危ない!お父さん!!」
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