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ピシャン 唇が火を宿したように熱い。 反して女の指先は凍る程に ジリジリと焦がすように 此の身の痛みを増すというのに。 蒼い髪も 言の葉の魔力も 何故か私にのみ見る事を許されているらしかった。 女はいつしか生まれたての姿になると 私に跨がり シュルリと 蒼く長い髪を私の首に巻く。 そのまま 赤子を抱くように 首を己の下腹部に埋もれさせたのだ。 私はされるがままに ジュクジュクと大袈裟な淫音を発して 其処を吸い舐める。 シュルリ 指先も 息付く蒼い髪に絡め取られ 胸の先端にいざなわれていた。 私はされるがままに 其の突起を転がし 敏感になった其れを琴糸の如く 爪弾いた。
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