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「どうした、故障か?」
僕が慌てていると、同僚の増田が声を掛けてきた。
増田はこの部署の中ではかなりの変人で、かなりの機械嫌いだ。
機械が嫌いだから、ユビキタスのような、目に見えず環境に溶け込んだ機械が理想なんだとか。
「あぁ、たぶん……」
何だか判らないので、中途半端な答え方になってしまう。
「やっぱ手で持って使う物は厄介だよな」
増田は僕の携帯をチラッと見ると会議室に向かった。
「早く行かないと遅れるぞ」
数秒後、少し先に行った増田から声が掛かった。
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