2人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺の知ってる事は全部話したからいいだろ」
桃次はベルトを外して勇姫に迫る。勇姫はキスされた時の不思議な感じを思い出しながらもこの変態が桃太郎であるという現実を受け入れられずにいた。
「待って、そもそも解放する理由なくない、ノブナガも鬼もいないんだから」
「ねぇよ、俺はお前が可愛いからヤリたいだけだ。キスした時にお供だって気付いたから伝えただけだ」
「そうなんだ‥‥ついでに伝えただけなんだ」
先程整えた制服が正義の使者桃太郎によって乱暴に脱がされてゆく、スカートが捲られ再び下着が下ろされて‥‥。
「‥‥?」
「‥‥!!」
桃次と勇姫はミシミシっという謎の音に気付き動きを止める。
バキッバキバキッと派手な音をたてながらトイレの鉄の扉が倒れていく、そこには勇姫の通う白羽根学園のブレザーを着た男が立っていた。
「なんだお前?」
「女性を泣かす悪党に名乗る名前は持ち合わせていないよ」
ふわりと優しく勇姫を抱き寄せると男は勇姫にニコリと微笑む。
「大丈夫?遅くなってごめんね」
車内で騒いでいたヤンキー達がみんな倒れている、男の仕業にしてはかなり涼しい顔をしている。
最初のコメントを投稿しよう!