第1章 ケモノとケダモノ

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「やべ‥タバコねぇじゃん」  5回の発射で満足した桃次はポケットからタバコの空箱を取りだし床に投げ捨てると体力を使い果たしてベッドに横たわる申にキスをする。  ケモノと使役者、心の繋がりがあると不思議な能力を使える。その1つが体力の分配、使役者の体力をケモノに分け与える事が出来る、方法は他にもあるはずだが桃次のやり方はキスである。 「サル、タバコ買ってきて」  そしてかなりムダな使い方が多い、体力を回復させてパシりにするかまた抱くかの二択である。 「‥桃太郎殿はツンデレですね、いっぱい抱いて優しくキスしてくれる」  申は服を整えタバコを買いに出かける、ちなみによく使っているが能力に気付いている訳ではない、キスしたら女の子の機嫌がよくなるくらいにしか桃次は思っていない。 「さて、シャワーでも浴びるか‥サルはペチャだしな明日は誰抱こうかな」  桃次は何気にカーテンを開けて窓から外を見る、明日も雨だろうかどんよりとした雲が空を覆い尽くしている。
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