第2章 星霊機

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「桃太郎殿痴漢して逃げられたの3回目なんですか?」  申が呆れた表情で桃次を見つめる。しかし時也が冷ややかな目で申を見つめる。 「痴漢されて今桃次の側にいるのはお前だけだ、ケモノ以外でもな、正直あり得ない」 「だって‥ナンパとかされた事なかったし、かなり刺激的だったから」  申は桃次との出逢いを思い出して頬を赤らめる。学校帰りの電車内、長椅子に座りウトウトする申の前に桃次は突然現れた。 「お前名前は?」 「へっ?」 「可愛い唇だよな」 「あの‥?」  申が名前を伝える前に桃次はキスをして口をふさいでいた。ガラガラの電車内、無造作に床に投げ捨てられた申のセーラー服、当時はまだ知識がなかった為、ブラは力任せに引きちぎられた。 「お前可愛いな」 「ありがとう」  申は当時からボーイッシュで男性から可愛いなどと言われたのは初めてだった。ただこの時桃次が見てたのは胸元のみ、お前ちっちゃくて可愛い胸だな‥桃次は正直ガッカリしていて呟いた台詞なのは申に言ってはいけない。  申が初体験だったが欲望のケダモノは容赦なく3連発放ち、気を失った申を拉致し次の日も1日中抱き合い洗脳されてしまったようだ。
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