第3章 子【ネズミ】

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「美巳か?」 「はい、失礼致します」  白羽根学園の裏門を出た所で茨木黒斗は人の気配を感じて立ち止まる。  暗い路地の奥、漆黒の陰から漆黒の浴衣を着たスレンダーで妖艶な美女が姿を現す。名前は公家美巳【クゲヨシミ】巳のケモノで黒羽高校3年、桃次の元セフレである。 「陰に隠れても茨木様には見えてしまうのですね」 「当たり前だ、お前の色気を隠すなんてムリだよ」  黒斗は美巳を抱き寄せる、黒斗は浴衣の裾から手をさしこみすでに濡れた割れ目に指を入れる。 「桃太郎に抱かれたのか?」 「茨木様のイジワル‥そんな訳ないじゃないですか、今日はご褒美が貰えると思ったら嬉しくて」 「ご褒美?いい報告か‥ならこれは前金だ」  黒斗は美巳の身体が折れそうな程強く抱き締め唇を重ねる。ヘビのように長い2人の舌がピチャピチャとイヤらしい音をたてて絡み合う。 「前金だけでイッちゃう」  はだけた浴衣から美巳の白い太股が見える、黒斗の指は再び敏感な割れ目に触れる。邪魔な叢はなく溢れる滴が夕陽に照らされキラキラと輝いていた。
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