第1章 ケモノとケダモノ

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「ちょっと待って!!」  下着が膝まで下ろされ勇姫は慌てて抵抗する。しかし男は無視してズボンのベルトを外して黒のトランクスから反り立ったモノを取り出す。  男は勇姫を抱き寄せるともう一度唇を重ねる、勇姫は逃げたいと焦る気持ちが落ち着いていくのを感じる。もちろん何も知らない男と身体を重ねるのは嫌だが身体の奥から何か温かいモノが溢れるのを感じる。 「イレルぞ」 「待って‥先にあなたの事を教えて、名前とか、ケモノって何?」  男の太くたくましい槍が勇姫の下半身に触れた瞬間勇姫の咄嗟に思い付いた質問は男に届いたようで少し離れる。 「お前本当に知らないのか?気を持つ者と書いて気者【ケモノ】俺は使役者桃太郎だ」 「も‥桃太郎?使役者?」  勇姫は意味不明の言葉に困惑の表情を浮かべる。 「じゃあイレるぞ」 「いやいや、説明不足にも程があるでしょ、エッチはするからまずは説明してよ」 「お前面倒だな‥ヤった後で説明でよくないか?」 「ダメ、順序は大事なの」  男、自称桃太郎はため息をつくと勇姫から離れる。
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