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新婚旅行中のはずの都築が、階段を下りてきていた。
「何で居るのですか?」
「北原が眠っているからね、少し、散歩」
都築が、光流を見ると、少し首を傾げた。
「いまいちかなあ。これ、生まれた時から持っていた能力ではないね。どうやって能力を得たのかは気になる。事情聴取しようかな」
光流の話によると、【黒術死】の中に、人から能力を抜き、又、与えるという二人組がいるのだそうだ。抜くだけの者と、与えるだけの者の二人組は、全く同じ姿で、一卵性の双生児に見えるらしい。
二人の仲が悪く、なかなか揃って居ないが、【黒術死】の幹部ということだった。
「情報は、それだけ?かな…」
都築、容赦なく、光流の服を脱がしていた。
「ちょっと、やめてよ」
光流は嫌がるが、文字の拘束が解けずに動けない。
「…黒術死が、次々戦闘員を作っている…」
光流はほぼ裸で、うつ伏せに床に寝かされていた。ド派手な服は、破られて壁際に飛ばされていた。体を撫ぜあげる、都築の手に翻弄されて、光流の頬がピンクに染まっていく。
「あの、都築さん、ここでするのは止めてください」
瞬が冷静に指摘すると、都築がチラリと瞬を見た。
「私が、こうするのは、知っていたでしょ。でも呼んだのは、君だ」
「分かっていましたが、ここは俺の家ですから」
当然、自宅の居間でされたくない。
「…我儘だねえ。ならば、ちょっと待ってね。すぐに終わるから」
都築の手が、光流の前に移動していた。
「他に情報があるでしょ」
どうなっているのか分からないが、都築の呟きに、光流は返事をしないといけなくなるらしい。幹部の名前や、構成員、基地の場所など、知っていることは全て口に出してしまっていた。
「いい子だ、他にもあるだろう」
都築の指が、膝裏から足の付け根を遡る。そして、奥に消えると、光流は激しく首を振って嫌がっていた。
「止めろ!…お願い、止めてください」
終に光流は、泣き出したが、都築は止めることは無かった。
光流が、手を握り締め、目を閉じ歯を食いしばっている。足や腹筋にも力が籠っていた。力で、都築を排除しようとしているのかもしれない。
「他にもあるだろう?秘密が。ここ、もっとされたいかい?止めたいかい?どうしたい?」
「ぐ、うう、…ン」
流石にこれは、見ていて困る。瞬が、水元に救けを求めると、水元が首を振っていた。
「やめて…やめろって」
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