第1章

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 新婚旅行中のはずの都築が、階段を下りてきていた。 「何で居るのですか?」 「北原が眠っているからね、少し、散歩」  都築が、光流を見ると、少し首を傾げた。 「いまいちかなあ。これ、生まれた時から持っていた能力ではないね。どうやって能力を得たのかは気になる。事情聴取しようかな」  光流の話によると、【黒術死】の中に、人から能力を抜き、又、与えるという二人組がいるのだそうだ。抜くだけの者と、与えるだけの者の二人組は、全く同じ姿で、一卵性の双生児に見えるらしい。  二人の仲が悪く、なかなか揃って居ないが、【黒術死】の幹部ということだった。 「情報は、それだけ?かな…」  都築、容赦なく、光流の服を脱がしていた。 「ちょっと、やめてよ」  光流は嫌がるが、文字の拘束が解けずに動けない。 「…黒術死が、次々戦闘員を作っている…」  光流はほぼ裸で、うつ伏せに床に寝かされていた。ド派手な服は、破られて壁際に飛ばされていた。体を撫ぜあげる、都築の手に翻弄されて、光流の頬がピンクに染まっていく。 「あの、都築さん、ここでするのは止めてください」  瞬が冷静に指摘すると、都築がチラリと瞬を見た。 「私が、こうするのは、知っていたでしょ。でも呼んだのは、君だ」 「分かっていましたが、ここは俺の家ですから」  当然、自宅の居間でされたくない。 「…我儘だねえ。ならば、ちょっと待ってね。すぐに終わるから」  都築の手が、光流の前に移動していた。 「他に情報があるでしょ」  どうなっているのか分からないが、都築の呟きに、光流は返事をしないといけなくなるらしい。幹部の名前や、構成員、基地の場所など、知っていることは全て口に出してしまっていた。 「いい子だ、他にもあるだろう」  都築の指が、膝裏から足の付け根を遡る。そして、奥に消えると、光流は激しく首を振って嫌がっていた。 「止めろ!…お願い、止めてください」  終に光流は、泣き出したが、都築は止めることは無かった。  光流が、手を握り締め、目を閉じ歯を食いしばっている。足や腹筋にも力が籠っていた。力で、都築を排除しようとしているのかもしれない。  「他にもあるだろう?秘密が。ここ、もっとされたいかい?止めたいかい?どうしたい?」 「ぐ、うう、…ン」  流石にこれは、見ていて困る。瞬が、水元に救けを求めると、水元が首を振っていた。 「やめて…やめろって」
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