第四章 暗闇に啼く

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「命を、繋いでくれて、 ありがとう」  瞬が、号泣していた。  都築の母は、瞬をそっと抱き込むと、 あやすように背を叩き続けた。  泣き疲れて眠るまで、 瞬の傍に都築の母親は居た。 「この子に感謝しきれないくらいよ。 バカ息子その2、この子泣かすな!」  ピシャリと言われた相手は、都築であった。 次男なので、 その2なのかもしれない。 「はい!」  瞬は、そのやってきた海晴によって、 家に運ばれていた。  瞬が目覚めると、 隣で海晴が寝ていた。 瞬は服もそのままで、 血まみれであちこち焼け焦げていた。 よく見ると同じ虎の間で、 武蔵も煤だらけの血まみれで眠っていた。
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