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「命を、繋いでくれて、
ありがとう」
瞬が、号泣していた。
都築の母は、瞬をそっと抱き込むと、
あやすように背を叩き続けた。
泣き疲れて眠るまで、
瞬の傍に都築の母親は居た。
「この子に感謝しきれないくらいよ。
バカ息子その2、この子泣かすな!」
ピシャリと言われた相手は、都築であった。
次男なので、
その2なのかもしれない。
「はい!」
瞬は、そのやってきた海晴によって、
家に運ばれていた。
瞬が目覚めると、
隣で海晴が寝ていた。
瞬は服もそのままで、
血まみれであちこち焼け焦げていた。
よく見ると同じ虎の間で、
武蔵も煤だらけの血まみれで眠っていた。
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