黒煙のレクイエム7⃣

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時は流れて…2031年7月頃のことであった。 アタシは、2030年の秋に知人から『仙台にいい働き口が見つかったけん、行ってみる?』と言われのを機に、仙台に移住していた。 仙台に移住後したアタシは、市内にあるナイトクラブやスナックバーや風俗店などを転々としてお金を稼いでいた。 アタシの人生の転機は、2031年7月7日…七夕の日におとずれた。 (仙台の七夕祭りは8月だけどね…) 場所は、市内一番町にあるアタシがホステスとして働いているマダムズバーにて… この時、大船渡市からお越しになられた70代の男性6人のグループが来店した。 「あら、いらっしゃーい。」 「久しぶりだね。」 男性客6人のグループは、店の奥のボックス席に座った。 しばらくして、ボックス席にアタシと8人のホステスさんがやって来た。 男性客6人のグループは、大船渡市三陸町泊の漁師仲間さんたちである。 アタシは、グループの中で一番年上の82歳の男性客に水割りを作っていた。 その時であったが、男性客はアタシに『お姉ちゃんは、結婚はまだしていないのかな?』と優しい声で聞いた。 アタシは気乗りしない声で『えっ…結婚?まだなのですが…』と言うたけん、男性は『ちょうどよかった…うちの次男がまだお嫁さんがいないのだよ…40過ぎてもまだ一人身なのだよ…うちにお嫁に来てくれるかな…』と言うていた。 この時アタシは『お酒に酔おてはるけん、そんなんウソにきまってはるわ。』と思って聞き流していた。 けれど、あとになって男性客の話はホンマのことやときいついた時には、あとのまつりやったわ… そう言うことで、アタシは三陸町泊で暮らしてはる82歳の男性の次男さん(42歳・JF職員)と再婚をすることになった。 アタシは再婚をしたけど、入籍はせえへなんだ。 2031年7月10日に、アタシは三陸町に移って、婚姻届を出さないまま結婚生活を始めた。 その時に、新たな悲劇が始まった。
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