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グシャッ
私はその紙を佐々木の目の前で握り潰した。
「えっ?!!」
佐々木が余りに大きな声を出すから、皆が振り返る。
私は佐々木を見て、はっきりと言う。
「5分経ちました。
・・・時間を無駄にしましたね。
次はちゃんと質問を考えてくるように。」
しょんぼりとして帰っていく佐々木に
溜まりかねた様子で、プハッと鏡が笑った。
私は、ドンッとテキストを揃える振りをして
大きな音を出し、仕切り直す。
「次の人、どうぞ。」
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