”千里の道も一歩から”編_拾参

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  グシャッ 私はその紙を佐々木の目の前で握り潰した。 「えっ?!!」 佐々木が余りに大きな声を出すから、皆が振り返る。 私は佐々木を見て、はっきりと言う。 「5分経ちました。 ・・・時間を無駄にしましたね。 次はちゃんと質問を考えてくるように。」 しょんぼりとして帰っていく佐々木に 溜まりかねた様子で、プハッと鏡が笑った。 私は、ドンッとテキストを揃える振りをして 大きな音を出し、仕切り直す。 「次の人、どうぞ。」
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