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私は下らない感傷を一刀両断にする。
「私は彼らの妄想ごっこに付き合うために
ここにいるのではありません。
あのような質問に答える義務はありません。
そもそも、就業時間にあんなことを聞いてくること事態
気が緩んでいるとしか思えません。
私の対応は間違っていないと思っています。」
そうだね、と笑って、鏡は机に肘を付き、頭を預ける。
鏡はその仕草をよくする。
それは、王族のような風格があって、鏡の男らしさが際立つ仕草だ。
そして、ゆったりと私の心を揺さぶる。
「でもさ、
間違っていないからって、傷つけていい訳じゃないでしょ?」
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