”千里の道も一歩から”編_拾参

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  私は下らない感傷を一刀両断にする。 「私は彼らの妄想ごっこに付き合うために ここにいるのではありません。 あのような質問に答える義務はありません。 そもそも、就業時間にあんなことを聞いてくること事態 気が緩んでいるとしか思えません。 私の対応は間違っていないと思っています。」 そうだね、と笑って、鏡は机に肘を付き、頭を預ける。 鏡はその仕草をよくする。 それは、王族のような風格があって、鏡の男らしさが際立つ仕草だ。 そして、ゆったりと私の心を揺さぶる。 「でもさ、 間違っていないからって、傷つけていい訳じゃないでしょ?」
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