”千里の道も一歩から”編_拾伍

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  最近の昼休憩は賑やかだ。 鏡に立花たち、それに、 研修生で女子グループの森たちも相席している。 ちょっと放っておいて欲しい気もするが 私が移動すれば、鏡が付いてきて 鏡が付いてこれば、その他大勢も移動してくる。 仕組みは理解しているので、気にしても仕方が無い。 だから、 私は少しだけ早く昼休憩を切り上げて 静かな研修室で休憩することにしていた。 いつも通り、15分前に席を立つ。 「では、お先に。」 鏡が残るので、安心して離れることが出来る。 私はいつも通り、まだ静かな東階段へ向かった。 上から2人組みの女子が降りてくる。 3人歩くのがやっとの階段なので、 私は階段を半分上がったところで立ち止まり、避ける。
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