”千里の道も一歩から”編_拾伍

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  だが、すれ違う瞬間、ドンッと強い力で押される。 エッ、と驚いて、彼女を見ると、更に驚いたことに笑っていた。 驚いた表情のまま、階段下へ体は放り出される。 『このまま落ちたら、どうなるの?・・・』 短いはずの滞空時間で、 私ははっきりとそんなことを考えていた。 目を開けたまま、こちらを冷たい目で見ている彼女たちを見つめる。 慌てて、手を出す様子も無いところをみると 私を突き落としたかったらしい。 『ああ・・・、もう、ダメだ・・・』
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