”千里の道も一歩から”編_拾陸

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  バスを降り、研修室まで一緒に歩く。 佐々木は佐野に挨拶を済ませ、掃除のために駆け出していく。 「いってきまーすっ!」 「・・・元気ね(笑)」 佐野の笑い声に私も頷いた。 次の日も、その次の日も、行きも帰りも 佐々木はなぜか私を待っていた。 どうしたの?、と問うと、佐々木は笑う。 「就業時間以外で、アピールしようかと・・・(笑) ・・・迷惑???」 心配そうな佐々木に私は微笑む。 「いいんじゃない?でも、研修もしっかり頑張ってね?」 はいっ、と佐々木は頷いた。
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