2人が本棚に入れています
本棚に追加
”千里の道も一歩から”編_拾漆
二月中盤、5人ずつに別れ
設計、開発を一通り覚えるためのチームを作る。
リーダーの選出はもちろん、
進捗管理や設計書作成も全てを研修生だけで行わせる。
最近、鏡は忙しいようであまり顔は見せない。
今日も佐野と2人でサポートに入る。
9時を10分ほど過ぎた頃、険しい表情で楢崎が現れる。
「佐野さん、柏原さん・・・あと、佐々木君。
少し時間をいただけますか?」
私たち3人は顔を見合わせ、首を傾げた。
部屋を出てから、楢崎に用を聞くが、硬い表情のまま
直接確認してください、と言うだけで何も答えない。
察するに、良くないことが起きているようだ。
最初のコメントを投稿しよう!