2人が本棚に入れています
本棚に追加
連れて行かれたのは、一階上の6階にある応接室だった。
どうぞ、と楢崎が私たちだけを入れた。
「失礼します。」
佐野を先頭に、私、佐々木の順で部屋に入った。
部屋には
楢崎より更に険しい顔をした中年の男性が2人と
はっきりと敵意を表すように睨み付けている女性がいた。
女性は私を見るなり、怒鳴りつける。
「貴女は、ここへ何をしにいらっしゃってるの?
研修先の新人を誘惑するなんて、節操が無さ過ぎるわっ!!
恥ずかしいと思われないのかしらっ!!!」
彼女はFAX用紙を私たちの前に突き出した。
私たちはそれを見て息を飲んだ。
最初のコメントを投稿しよう!