2人が本棚に入れています
本棚に追加
美江と呼ばれた女性はまたしても
田所の言葉を遮り、しかも、あっさり否定した。
美江は相当役職が高いのだろう。
平然と今も立ったままの姿勢で、部長の田所を見下ろし
馬鹿にした様子を隠しもしない。
そして、ニヤッと嫌な笑いを浮べた。
その時、私は彼女を知っていることを思い出した。
何週間か前、食堂で私に敵意の篭った視線を
送っていた中に美江はいた。
だが、気付いてもどうすることもできない。
美江は勝ち誇ったように微笑む。
「このようなFAXを仕事先に送られたのです。
彼女の落ち度は明白。
・・・即時解雇を求めます。」
最初のコメントを投稿しよう!