”千里の道も一歩から”編_拾漆

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”千里の道も一歩から”編_拾漆

  二月中盤、5人ずつに別れ 設計、開発を一通り覚えるためのチームを作る。 リーダーの選出はもちろん、 進捗管理や設計書作成も全てを研修生だけで行わせる。 最近、鏡は忙しいようであまり顔は見せない。 今日も佐野と2人でサポートに入る。 9時を10分ほど過ぎた頃、険しい表情で楢崎が現れる。 「佐野さん、柏原さん・・・あと、佐々木君。 少し時間をいただけますか?」 私たち3人は顔を見合わせ、首を傾げた。 部屋を出てから、楢崎に用を聞くが、硬い表情のまま 直接確認してください、と言うだけで何も答えない。 察するに、良くないことが起きているようだ。
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