第一章

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あれは一週間前のことだった 『ごめんなさいね、崇矢。私たちちょっと仕事の都合でこの家にしばらくいられなくなってしまったの』 それは、叔父夫婦の言葉だった。 俺は、早くに両親を亡くして、叔父夫婦に高校の時からずっと育ててもらっていた。 そして、大学生になって少しのころ 事故にあい、左足をだめにして 歩けなくなってしまった。 リハビリを続けたおかげもあって 近い距離なら、歩けるが ひどい痛みを伴い、また足にかなりの負担がかかるため ほとんど、車いす生活を送っている そんな俺を支えてくれたのがやはり叔父夫婦だ。 「いえ、叔母さんたちには本当に感謝しています。自分でどうにかするので心配しないでください」 そんなやり取りがあって 俺は一人暮らしをすることになった
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