第一章

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「君、桐生さんは嫌じゃないの?もちろん、間違いが起きるなんてことは絶対にないのは約束するけど」 ・・・見知らぬ他人が家にいたら嫌なんじゃないか? 女子高生だし、そういうのは普通の人より意識するものではないのだろうか 俺は、心配しながら彼女を見た 『嫌なわけないです!一生懸命、働きますし、何でもおっしゃってください!』 だが、俺の心配は不要なようで 実にかわいらしい笑顔を向けられた 「でも、やっぱりやめといたほうが・・・」 俺がそういうと熱が入ったように 『男女差別はよくないです!やっと見つけた住み込みのバイトなんです!!』 なんて、涙目で言われてしまった 俺は、正直早くバイトを雇いたかったし 彼女が問題ないのならそれでいいのだが ここまで熱が入ってしまうと 例えよくなかったとしても、やはりなかったことにとはいえないだろう そんな俺の空気を読み取った高木は 『じゃぁ、桐生、柴田を頼んだぞ!』 といって、その言葉に、桐生さんはほっとしたようにうなずいていた
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