”千里の道も一歩から”編_弐拾壱

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  研修中に、鏡が怪訝な表情で携帯を見て、外へ出る。 少しすると、佐野も心配そうに出て行った。 10分程経ったが、 2人が帰ってこないため、私も外へ出た。 鏡の唸るような声が耳に飛び込む。 「だが、アセンブラなんて特殊言語、扱える人間がすぐ見つかるか?」 ですが、と佐野は冷静に答える。 「とにかく、江田さんに連絡してみるしかありません。 うちで、アセンブラを使える人間は全て投入済みですし 彼が倒れた時点で既にオーバーヒートしている、と考えられます。」 そうだな、と鏡は苦しそうに呟いた。 私は緊迫した雰囲気の中、恐々、声をかける。 「あの・・・、アセンブラなら、私、扱えます・・・」 え?!、と大声で2人が振り返った。
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