”千里の道も一歩から”編_弐拾壱

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  私は思わず後ずさる。 「あ、え?あの、職務経歴にも記入していますが 一応3年間メンテナンスを担当していたので 相当特殊でなければ、対応できると思いますが・・・」 佐野が私の手を掴む。 「由紀さん、お願いっ!助けて・・・」 私はコクコクと頷いた。 「は・・・、はい・・・」 その後の鏡の対応は物凄く早かった。 江田に連絡し、私の了承済みで 別の案件を2週間程度任せたいと伝え、OKを貰った。 ただでさえ、 破格の時給だったのに、鏡は手当てまで約束してくれた。 私は前回の失態を挽回すべく、頑張ろう、と心に決めた。
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