2人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日、私は鏡に連れられて、伏見のビルを訪れた。
そのビルの前で、私は立ち尽くした。
なぜなら、そのビルには
私が正社員として努めていた会社が入っていたから・・・
まさかと思って階数を尋ね、
別会社だったので少し胸を撫で下ろした。
『行き帰りだけ、気をつけよう・・・』
途中でプロジェクトに入ってきた派遣なんて
部外者扱いだろうと腹をくくっていたが、彼らの反応は真逆だった。
天の助けと言わんばかりに有り難がれ、
終いには拝む者までいた・・・
忙しいこともあり、早朝出社で、深夜帰宅を繰り返し
前の会社関係者に会うことはなかった。
7日ほどで、倒れていた人が復帰したが
そもそも、プロジェクトの進捗が思わしくないこともあり、
当初の予定通り、2週間手伝い続けた。
最初のコメントを投稿しよう!