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最終日、リーダーの森川は私に深く頭を下げる。
「本当に助かったよ。ありがとう。
本当は、感謝を込めて
美味しいもんにでも連れて行きたいんだけど、
今は忙しくて・・・
落ち着いたら、絶対に誘うから、その時は来てね?」
ありがとうございます、と私は笑う。
「その時は是非・・・。残り、頑張ってくださいね。」
ああ、と森川は頷く。
「また、いつか、きっと一緒に仕事をしましょう。」
森川は小さな声でボソッと付け加える。
「・・・でも、もう少し、マシな現場で・・・」
私はクスッと笑って、是非、と返した。
鏡は顧客へ挨拶も兼ねて迎えに来てくれたので
私は簡単に鏡と一緒に挨拶を済ませて、ビルを出た。
もう外は薄暗かったが、
こんな早い時間にビルを出ることが無かったので、
デパ地下に寄ろうかな、などと考えていた。
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