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細川はまるで確執など感じさせず、嬉しそうに寄ってきた。
「すっごい、久しぶりですね!しかも、すごい奇遇っ!!
皆、もう結婚退社してるんですけど、
今日は歩美の結婚退社のお祝いにたまたま来たんですよっ!」
私はなんとか笑顔で、おめでとう、と答え、さっさと逃げ足す。
「じゃあ、楽しんで。」
それを細川が止める。
「先輩は、まさか、まだ働いてたりするんですかぁ??」
田尻が、やめなよ、と止めたが、
細川は、いいじゃん、と突き放した。
細川は会社での恨みをここで晴らそうとしているらしい・・・
私は冷静に対処するよう努めた。
「ええ、この仕事があっているみたい。」
そうですよねぇ、と細川は馬鹿にしたように笑う。
「あんなにみっともない位、必死に仕事してましたもんねぇ!」
私はお腹に力を籠めて、顎を上げる。
そして、黙って、細川を見据える。
細川はグッと唸り、不貞腐れたように目を反らした。
・・・・・・・・・大人をなめんなよ、小娘が・・・
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