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私はキッと歩美を睨み付ける。
縋りついた覚えはないし、
ましてや、バカ呼ばわりされる筋合いもない。
それに・・・
『あんた、博の何見てたのよっ!』
無性にそれに腹が立った。
こんな相手に何かを期待するだけ、無駄だと悟る。
彼女たちは社会に出たけど、結局、
社会人になる事が出来なかった半人前。
彼女らに社会人とは、働くとはなんぞかを説くくらいなら、
断然、
話を聞く姿勢のある今の研修生たちに説く方が意味がある。
対等な会話を望むだけ、無駄だ。
私は切り捨て、背を向けた。
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