”千里の道も一歩から”編_弐拾肆

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  一番乗りだろうと警備に鍵を取りに行ったが、 既に貸し出し中だった。 不審に思いつつ、急ぎ足で研修室へ向かう。 ガラッ 研修室には、山下、がいた。 「あ、せんせ、早いね。」 「ええ、山下くんこそ。どうしたの?」 はは、と山下は力なく笑った。 「俺のチーム、進捗がやばいんだよねぇ・・・ みんな一杯だから、作業が振れなくて・・・」 「ちょっと見せて。」 進捗表を見て、私は唸った。 確かに振る相手が居ない・・・ ここまで進捗が滞るメンバーではないはずなのだが どうも女子メンバーの動きが悪い。
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