”千里の道も一歩から”編_弐拾肆

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  「森さんと坂上さんの、難易度高いの?」 いや・・・、と山下は口篭って、何も言わなかった。 「判ったわ。 今日、私が2人の進捗を確認する。 山下くんは渡せるように2つ用意して。 貴方の進捗もこれ以上引っ張られると、取り返しつかないよ。」 分りました、と山下は頷いた。 1度立ち去りかけた私だが、山下に声を掛ける。 「余計なこと、言ってもいいかな?」 え?、と山下が振り返る。 きょとんとした表情が、童顔の山下が余計幼く見える。 あのさ・・・、と言いかけて、 なんと言えばいいか迷ってしまった。 山下は首を傾げたまま、私を見ていた。
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