2人が本棚に入れています
本棚に追加
あの日の後、森の想い人はすぐに分かった。
森は本当に分かりやすくて、山下を避けて歩いていた。
山下も山下で仕事の話はするものの、笑い掛ける事さえしない。
距離を必死に作っている感じだ。
なんだか、少し、ホッとした私は笑顔で続ける。
「山下くんのしたことは、道義的に正しい。
だけどさ、多分、森さんは全部分ってて
貴方に気持ちを伝えたんだと思う。
ただ、きっと・・・
きっと、どうしょうもなかったの・・・」
山下はバツが悪そうに初めて目を逸らした。
最初のコメントを投稿しよう!