”千里の道も一歩から”編_弐拾肆

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  だからね、と私は続ける。 「彼女、とかじゃなくて、 ちゃんと気持ちがない、って言ってあげて。 障害の有無で断られるのはね、 真剣に恋した人にとって苦痛しか与えない。 どうしても、それがなければ、って考えてしまうでしょ? ・・・だから、ちゃんと、終わりにさせてあげて。」 山下はフッと笑った。 その顔は既に大人の男のそれである。 「・・・分かりました。」 ありがとう、と私は笑った。
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