”千里の道も一歩から”編_弐拾肆

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  席に着こうとした私の背に、山下が呼び止める。 「せんせ、俺もいい?」 何?、と私は振り返った。 山下は笑顔を浮べていた。 「俺らはさ、由紀せんせが大好きだけど、憧れなんだよね。 こんな大人になりたい、みたいな。 鏡っちに感じる好意と同じなんだ。」 そう言われて悪い気はしない。 だが、山下が何を言いたいのか図りかねていた。
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