”千里の道も一歩から”編_弐拾肆

8/10
前へ
/40ページ
次へ
  山下は苦笑する。 「てか、まあね・・・ どうせ、相手にされないって諦めてるって話もあるね。 だってさ、鏡っちに勝てるわけねぇし・・・」 私は鏡との先日の会話を思い出し、少なからず動揺した。 それを悟られないために机に腰掛け、首を傾げて誤魔化した。   山下は照れたようにから笑いをして、1度俯く。 だけどさ、と山下は意を決したように顔を上げた。 「佐々木は、別なんだ。」 射抜くような強い眼差しに私はドキッとさせられた。 ・・・森が山下に惚れたのは仕方が無いことかもしれない。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加